視察 市民に優しい自治体

さいたま市と盛岡市を視察してきました。さいたま市は合併に伴い、センター給食を行っていた小中学校に順次調理室をつくり、自校調理方式に切り替えています。給食室を作るのに費用は一校3億5千万円もかかっていますが(生徒数220人程度)、合併する時の市民との約束だということで実行されています。驚いたのは、学校ごとに献立が違っていること、副食は学校ごとに食材を調達しているということでした。各学校に栄養職員が配置されており、この人が食材の調達にも責任を負っているとのことでした。センター方式ではなかなかできない地産地消の取り組みも各学校単位ならやりやすいと思いました。合併があったからとはいえ、子どもたちのためにお金をかけて良い給食に取り組んでおられることに学ぶべき点が多くありました。盛岡市では、震災の復興支援についてお話を伺い、「もりおか復興支援センター」も見学させていただきました。盛岡市では、沿岸部の地域からの被災者の皆さんをたくさん受け入れておられます。最初は支援物資などの支援でしたが、その後7月には任意団体であるSABE IWATEに復興支援センターの管理・運営をお願いし、そこで被災者の生活再建に係る支援体制をつくっておられるということでした。実際にセンターを見学しましたが、温かい雰囲気で被災者の皆さんが気軽に行ける場所になっている感じがしました。2階には支援物資の服がサイズごと、品物ごとにきれいに並べられ、ショッピングセンターのようでした。そこで相談員の方などがさりげなく声掛けをし、被災者の方と会話をしながら信頼関係を作っておられました。イベントを行ったり、被災者の皆さんの手作りの物を販売したりされていました。相談事も、相談者と一緒に役所に付き添うなど、きめ細かく行っているとのことでした。復興推進の取り組み方針には「世界全体が幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」という宮沢賢治の言葉を引用して、「被災地の復興・発展なくして盛岡市(民)の発展なし」と書かれてありました。盛岡市が多重債務の問題などでも市民に優しい理由の一つがわかったような気がしました。